ワンちゃんのお悩みの中でも多いのが関節の健康。ワンちゃんの関節の健康を心配されている飼い主さまや栄養補給を心掛けいている飼い主さまに、グルコサミン関節サプリメントの摂取をご紹介いたします。
ワンちゃんのこんなお悩みありませんか?
・散歩に行きたがらなかったり、立ったり座ったりがおっくうそうで心配
・大型犬で負担がかかる関節の健康が気になる
・高齢犬や加齢による関節機能の低下に配慮した栄養を補給したい
・重い体重を支える足腰の関節の健康維持のため栄養に気をつけたい
・胴が長いワンちゃんなので椎間板の健康に配慮したい
・ワンちゃんには、いつまでも元気で活動的に動いたり、遊んだりしてほしい
グルコサミン関節サプリメントを摂取することは、関節の軟骨成分となるグルコサミンを補給し、ワンちゃんの健康な関節を維持することにつながります。グルコサミンは骨と骨の間のクッションの役割を担う軟骨の構成成分のひとつ。ワンちゃんの健康でスムーズな毎日をサポートするために、ナチュラルな原料で作られたサプリメントを摂取することも選択肢の一つになります。
【関節の健康をサポートする注目成分】
<グルコサミン>
グルコサミンは体内でグルコースから合成され、軟骨や皮膚、結合組織などに分布しています。ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などのグリコサミノグリカンの主要成分で、グリコサミノグリカンは関節や関節軟骨、関節液(滑液)、角膜、皮ふなどにあり、組織を柔軟にし、水分を保つ働きがあります。加齢により体内でのグルコサミンの合成能力が衰えてきます。
グルコサミンは骨と骨の間のクッションの役割を担う軟骨の構成成分のひとつです。関節の軟骨は軟骨細胞と、細胞と細胞をつなぐ結合組織で構成されています。軟骨は約70%が水分で、その他コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン、グルコサミンが含まれます。これらの各成分は、軟骨細胞から産生されます。
グルコサミンを摂ることで吸収され、関節の軟骨成分として利用されることがわかっています。
グルコサミンは食品には少ししか含まれていないため、食べ物からだけでは十分な量を摂取することが困難です。そのためサプリメントで補うことが推奨されています。グルコサミンは単独で摂取するよりコンドロイチンと一緒に摂取した方が相乗効果が期待できます。サプリメントのグルコサミンは、カニやエビなどの甲殻類の外皮に含まれているキチンを加水分解して得られる成分です。アースラミンなら、グルコサミンとその他の機能成分を手軽に補うことができます。
<コンドロイチン>
コンドロイチンはもともと体内に多量に存在している成分ですが、加齢とともに生産量が減少していきます。主にサメ軟骨から抽出されたムコ多糖で、軟骨や結合組織、関節液などに多く含まれています。
コンドロイチンは体内でコラーゲンなどタンパク質と結合して複合体をつくり、保水性と弾力性を保ち、栄養分の消化・吸収・代謝に関与するなど、多くの働きがあります。コンドロイチン硫酸はグルコサミンと合わせて摂ることで、相乗的に作用する報告が多くなされています。
<ヒアルロン酸>
ヒアルロン酸はムコ多糖類というゼリー状の物質で、保水力が高く、1gで6リットルの水分を抱え込むことができる成分です。関節、目、皮ふに特に多く存在します。軟骨の構成成分で、関節のスムーズな動きをサポートする働きがあります。基礎研究ではヒアルロン酸を軟骨細胞に与えることで、軟骨の形成が増加したというデータが報告されています(*1, *2)。年齢とともに減少する性質があり、食品から継続して摂取することは難しいこともあり、サプリメントの安定した形で摂取することが望ましいと考えられています。
<オメガ3脂肪酸(EPA+DHA)>
魚油等に多く含まれる脂肪酸で、EPAとDHAは食べ物から摂る必要がある必須脂肪酸です。α-リノレン酸→EPA→DHAと変換されますが、変換率が低く、EPA・DHAそのものを摂取することが大切であることがわかってきました。米国では2016年にペットフードの栄養基準が改訂され、EPA・DHAが犬猫とも成長期・繁殖期・妊娠授乳期に必須栄養素として追加され、EPA・DHA合算値の最小値が設定されました。EPA・DHAを含むオメガ3脂肪酸について、犬における様々な研究から健康な関節をサポートする多くの報告がなされています(*3)。
<マンガン>
マンガンは微量ミネラルの1つで、生体内に存在する量はごく微か(成犬でわずか3-15mg)です。代謝に関わる酵素の構成成分で、関節軟骨の形成において重要な役割を担っています。また抗酸化物質として働くこともあります。
<ビタミンC>
ビタミンCは強力な抗酸化作用を持つ栄養素で、細胞や組織を活性酸素から守ります。またビタミンCは、からだのタンパク質の1/3を占めているコラーゲンを合成する時に必要な酵素の働きを助ける補酵素として働きます。細胞と細胞をつなぐコラーゲンの働きにより、骨や皮ふなどが丈夫に保たれます。さらにビタミンCには、体内の脂質の部分を活性酸素から保護するビタミンEを再生する働きもあり、ビタミンEと一緒に摂ると相乗効果が期待できます。ヒトと違い、健康な犬や猫は通常、体内でビタミンCを生成することができます。
<MSM>
MSMとは、正式名称をメチルサリフォニルメタンといい、ほとんどの動植物に含まれている有機イオウ化合物です。牛乳、野菜、お茶などの食品中にもごく少量存在しています。MSMはイオウ成分を約34%含有し、体内への吸収率も非常に高いので、イオウの有力な供給源となります。イオウは犬の体内にも存在する必須元素で、ヒトの体内では4番目に豊富なミネラルで欠かせないものです。イオウは、コラーゲンなど軟骨や皮膚の結合組織を作るために必要な成分で、骨や皮膚の健康を保つ働きがあります。さらにコラーゲンの合成に加え、コラーゲンの柔軟性を高める働きもあります。また関節を滑らかに動かすために関節の周囲には関節液があり、この関節液の主成分であるコンドロイチン硫酸の生成にもイオウが必要です。さらにMSMには、痛みや炎症を鎮める効果が期待されており、ヒトの膝の変形性関節症に関する試験で、痛みの指標が改善されたとの報告があります(*4, *5)。グルコサミン、コンドロイチンとMSMを同時に摂取することで相乗効果が期待されています。
そしてワンちゃんの健康な関節をサポートするためには、
◆ 軟骨や結合組織の修復・再生
◆ 炎症と痛みの軽減
のダブルでアプローチするのが効果的と言われています。
グルコサミンについて、
【栄養素的な役割】 生体の構成成分(軟骨などの強度、柔軟性、弾力性に役立つ成分になる)
【薬理作用】 抗炎症作用、関節軟骨の損傷抑制など
の研究報告がされています。
グルコサミン関節サプリメントで様々な機能成分を補給することより、ワンちゃんの関節の健康をサポートする、そんな毎日の生活の中で実践できる選択肢もうれしいですね。
ワンちゃん用サプリメントを選ぶ際には、
◆ 機能成分をしっかりサポートが期待できる含有量で配合している
◆ 避けたい、または不要な添加物が入っていない、ヒトで使用が認められていない添加物は特に注意してください
◆ 第三者機関による品質の認証を受けている
などが重要になります。
ご自身が納得のサプリメントをワンちゃんにも摂取させたいですね。参考にしてみてください。
ワンちゃんと飼い主さまのヘルシー&ハッピーを応援しています。
参考・研究情報
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21969261
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10732937
*1 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22734561
*2 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22734248
*3 Therapeutic use of fish oils in companion animals, JAVMA, Vol 239, No. 11, December 1, 2011
*4 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17516722
*5 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16309928